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裁縫のコツをこつこつと書いていきます ニット・KNIT・にっと・nitto・大好き!!

    

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先日友人にニットスカートを短くしてほしいと頼まれました。
友人曰く、

「もとはちょうど良い長さだったんだけど、いつの間にか伸びちゃって。」

短くする長さは18cm。

私としては、不思議。
ニットなので多少は伸びるけど、20cm近くもいつの間にか伸びるものか? 

私  「洗濯はネットにいれて、専用の洗剤だよね?」
友人 「うん」
私  「で、平干ししたんだよね?」
友人 「・・・・・・う、うん!」

ぜったい、平干ししてない! 即つっこみました。
どうやら洗濯後、吊るして干していたようです。
洗濯後は濡れて重いので、ニットは吊るすと伸びやすいんです。

ちょっとぐらいの伸びは、アイロンで整えられますが、これだけ伸びると短くするしかなく。
結局、普通に着丈つめをして直しました。

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こんにちはニット治療院[ニットキュア]です。
ニットの洋服修理なら何でもご相談ください。
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前回の続きでもあります。
ニットのお洋服をアイロンかけるコツです。

お洋服はアイロンがけで全てが決まるといっても過言ではありません!
正しいアイロンがけは、お洋服の品格をも変えてくれます。
もちろん完璧に仕上げるにはプロに頼むのが一番ですが、普段使いのお洋服ぐらいは自分でアイロンがけできるといいですよね。

●必要なもの●
・スチームつきのアイロン
・アイロン台
・あて布

ニットはほとんどの場合、アイロンのスチームを使ってかけます。家庭用のアイロンの場合大体2つに分かれています。
「高」のがスチームが強力にでます。
「中」は優しくアイロンがけしたいときに使います。

素材に化繊が入っている場合は、「中」を使うのが無難です。温度で変化する可能性があります。
ウール100%の素材は「高」で大丈夫です。

初めてアイロンがけするお洋服はテストします。
裏から軽くアイロンがけしてみて下さい。溶けたり、色が変わったりしなければ大丈夫です。


では、スチームを使って思いっきりアイロンがけしましょう。
090901-1.jpg











品物はできるだけ平らにしておくとアイロンをかけやすいです。
生地のお洋服と一番違うのは、アイロンを浮かせて使うことです。
ニットから5mm程度浮かせてアイロンがけしてください。
スチームを使うので、浮かせていても大丈夫です。
090901-2.jpg










ニットは毛がふんわりしていてこそ、あの風合いがでます。
押し付けてアイロンがけをすると、ニットの毛が寝てしまい、てかてかと光ってしまったり、風合いが損なわれたりします。


あて布はこういう場合に使って下さい。

黒い服
熱に弱い素材
丁寧にかけたい場合

あて布は最近は100円均一でも買えます。熱に強い素材で作ってあり、品物が透けて見えるようにメッシュになっています。ひとつあると便利ですから、是非!!

090901-3.jpg











若しくは、無地で綿の生地を使っても大丈夫です。化繊の布は絶対NG!
使わなくなったハンカチなどでも可です。
090901-4.jpg










小さすぎると使いにくいようです。
ニットへのアイロンのかけ方、参考になれば幸いです。

こんにちはニット治療院[ニットキュア]です。
ニットの洋服修理なら何でもご相談ください。
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前回の、友人に起きた洗濯のトラブル
「洗濯して保管しておいた服に、いつのまにか汗ジミができていたんです。」
の原因は前回説明させていただきました。

今回は対応策についてのお話です。


まず汚れの種類について説明します。
大きく分けると3つに分かれます。かなり大雑把ですが、全ての汚れはこの3つの中に入ります。
・水溶性の汚れ (汗・ほこりなど)
・油性の汚れ  (油がはねたなど)
・水と油が混ざった汚れ

次に其々の説明です。
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【水溶性の汚れとは】
水に溶けるタイプの汚れです。体から出る汗や皮脂などの汚れは水溶性です。普段の着用での汚れは、ほとんどこれだと思っていいでしょう。
水溶性の汚れは、水に溶かして落とします。


【油性の汚れとは】
油に溶けるタイプの汚れです。食べ物でもサラダ油を垂らしたら、油性の汚れです。水ではもちろん落とすことはできません。


【水と油が混ざった汚れ】
両方が混ざった場合です。お肉を服に落とした場合など、ソースの水分とお肉の脂と両方が混ざった場合の汚れになります。
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私の友人の場合は、シミの原因は汗の汚れでした。つまり水溶性の汚れでした。なのに水を使わずに洗う、ドライクリーニングという手法でクリーニング屋さんに洗ってもらっていたんです。だから、汚れが残ったんでした。

友人の保管が悪いわけでも、クリーニング屋さんに問題があったわけでもないのはこの為です。知らなかっただけなんです。


じゃあ、どうするの?
水を通して洗えばいいんです。

最近はドライクリーニングの服でも専用の洗剤を使えば、自宅で気軽に水洗いできるようになりました。それを使うといいでしょう。


もし洗濯に自信がないようなら、クリーニングに出しましょう。そしてその際は
「汗の汚れを取りたいのでシルクの服を水洗いしたいのですが、できますか?」
と相談してみましょう。

クリーニング屋さんによって、洗濯の技術はまちまちです。
普段から利用している安心できるクリーニング屋さんなら大丈夫だと思います。もしそんなお店が近くにない場合、事前に必ず相談しましょう。後からトラブルが起きても洋服は基に戻せません。相談したときに、親身になって答えてくれるお店なら大体大丈夫です。
面倒がってちゃんと答えてくれないところは、絶対にやめてください。

当たり前のことのようですが、納得できないまま商品(サービス)を買う必要はありませんから。


油分の汚れは染み抜きの技術で落とすことになります。もし詳しく知りたい場合は染み抜きの本を読むと良いでしょう。水と油が混ざった場合もしかりです。

 

3回に分けた今回のお話、
「洗濯して保管しておいた服に、いつのまにか汗ジミができていたんです。」
参考なっていただけたら幸いです。

こんにちはニット治療院[ニットキュア]です。
ニットの洋服修理なら何でもご相談ください。
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前回の、友人に起きた洗濯のトラブル
「洗濯して保管しておいた服に、いつのまにか汗ジミができていたんです。」
の理由についてお話しします。


友人がシルクのアオザイをクリーニングした時の洗濯方法は
・ドライクリーニング
だったのです。だから、汗ジミができてしまったんです。

 

といっても、クリーニングはクリーニング。なにがいけなかったの? と思いますよね。

さて、ドライクリーニングとはどんな風に洗うクリーニングでしょう。
「石油系の洗剤で洗う方法」です。
???


今回の質問に向けて、砕けた言い方をすると
「石油系の洗剤を使って、水を使わずに洗った」
ということになります。

洗濯と言うと洗濯機のイメージが強く水でざぶざぶ洗う印象が強いのですが、ドライクリーニングとは「ドライ」の名の通り、水を使わないで洗う方法なんです。

ドライクリーニングの利点は下記になります。
・型崩れがしにくい。
・高級素材などは風合いが損なわれない。

これらは、水を使わないことで得られる利点です。
友人のシルクのアオザイは、高級素材なのと外国の縫製だったことからクリーニング屋さんが気を利かせてドライクリーニングにしていたようです。


でも、汗の汚れは水溶性の汚れです。
水を通さないと取れない汚れだったのです。
クリーニングしたばかりは綺麗になったように見えていたのですが、3年後汗の汚れが化学変化を起こしてシミとなって浮き出てきてしまったのです。


友人の保管方法が悪かったわけでも、
クリーニング屋さんが手を抜いていたわけでもなかったんです。


原因が分かってくると、対策が知りたくなるものです。
さて、同じようなトラブルを起こさない為にはどうすればよいのでしょう?


それは、また次の回で…
では!
 

こんにちはニット治療院[ニットキュア]です。
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ごぶさたしてしましたm(_ _)m

お手入れ方法について最近質問が増えてきたので、洗濯などのお手入れ全般にについて書いてみたいと思います。

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「洗濯して保管しておいた服に、いつのまにか汗ジミができていたんです。」
この質問について3回に分けてお話していきますね。


この質問は、私の友人から出た質問です。
普通ではありえないことです。
保管の仕方が悪かったのでしょうか?

いえいえ、違うんです。


まずは、状況を詳しくまとめてみます。
・最後の洗濯は3年前、クリーニングに出した。
・着用のたびに、クリーニング。
・服はシルク(ベトナム旅行で作ったアオザイ)
・汗ジミは脇のあたり。
・保管はクローゼットにつるしてあった。


友人は着用の度にちゃんとクリーニングに出しています。おかしいですね。
友人も
「クリーニングに出していたのにシミが出来たなんて…」
他の友人に染み抜きしてみたら?と言われても、
「クリーニングでも抜けなかったシミだから、きっともうだめ…」
と、弱気です。


考えたくはないけど、クリーニング屋さんがいい加減な扱いをしていたのでしょうか?


いいえ、それも違うんです。クリーニング屋さんはきちんと洗ってくれていたんです。


●保管も悪くない。
●クリーニングもちゃんとしてた。

それでも、
このトラブルは、よくあることなんです。


その理由については次回で詳しく説明いたします。
それでは!

季節柄、衣替えについてのお話です。
繰り返しご質問を受けることが多かった、虫食いをさせないお洋服のしまい方です。

虫は天然素材しか食べません。しかも、人間にとって高級と言われる素材が大好きです。カシミア・シルクなどやわらかくて、暖かくて、高級なものほど好んで食べます。憎たらしいやつです。

では、虫はどうしてタンスの中にいるのでしょう。

最初から住んでた?
それとも、
どこからか入ってきた?

最初から住んでいるわけではないので、外からやってきています。
多くは、洗濯後外に干している間に虫が飛んでやってきて服に卵を産み付けていると言います。
他に、外出中に卵を産み付けれていたり……

私は実際に見たことはないのですが、考えただけでも




気持ち悪い……



産み付けられた卵が、しまっている間に羽化して、お洋服を食べてしまうわけです。
タンスにしまいこむ前に、綺麗に洗濯(若しくはクリーニング)するのは、汚れを落とす為だけではなく卵を落とす為でもあります。

でも、タンスって何枚もの服を一緒にしまいます。卵がひとつでもついてたら、他のお洋服に被害を及ぼすかもしれません。しかも、虫は高級なものから食べていきます。


そこで防虫剤を使います。
また、虫は湿気を好みます

お洋服と防虫剤を一緒にしまっておくことで、万が一虫が羽化しても殺してしまうことができます。


防虫剤は
●お洋服用のものを選んでください
  着物用もありますが、成分が違います。

●分量・用法を守る
  購入した防虫剤によって使い方が違います。必ず袋を読んでから分量を守って使って下さい。
  ポイントは、
  ・引き出し1つにいくつ入れたらいいか?
  ・お洋服の上に入れるのか、下にいれるのか?

●密閉させる
  防虫剤を使っても、タンスや引き出しが密閉されていなければ意味がありません。


密閉させることは、湿気からお洋服を守ることにもなります。効果的です。
湿気は下から上がってきます。湿気は下から防ぎましょう。

以上の点から私はプラスチック製の衣装ケースに、お洋服をしまうことをオススメします。
密閉度も高く、湿気にも強い衣装ケースは手軽でかつ、効果が高いです。


お洋服用の防虫剤は約半年で、効果が無くなります。通常の衣替えならちょうどいい頃になくなるようになっています。それ以上しまうようなら半年ごとに防虫剤を足してください。

防虫剤のにおいを嫌がる方もいますが、正しい分量で使えば次のシーズンの時にはちょうどよく無くなっていて、気にならないほどになっているはずです。それでも少し残っているようなら、半日影干しして下さい。気にならない程度になります。


また、防虫剤を使う上でやってはいけないことは
●種類を混ぜて使う
  成分が混ざると、お洋服にしみが出来ることがあります。

●密閉しない
  ダンボール箱のような入れ物では、意味がありません。

●入れっぱなし
  防虫剤は解けてなくなります。着ていない服でも、防虫剤を足してください。



余談ですが私が若かりし頃、沢山の洋服が虫に食われたことがありました。
引越しが続いていた時期でした。タンスを買うのもメンドウで洋服をダンボール箱の中に入れっぱなしにしていたんです。それどころかタテに積み上げて、カテゴリー別に分け、タンス代わりに使っていました。

そしたらある日、天然素材の服のほとんどが虫に食われていました。
防虫剤を入れていたダンボール箱の服も食われていました。

虫はしまっている間に食うものだと思い込んでいた当時の私はびっくりしました。
保管状態が悪ければ、使っている最中でも食われるんです。

慌ててプラスチック製の衣装ケースを手に入れ、そこにしまうようにしたら、ぴたりとなくなりました。


今考えると、ダンボールなどの紙類は湿気を吸うんですよね。知らず知らずの間に、虫に良い環境を作っていたんでしょう。良い勉強になりました。若いうちでよかったです。



長々と書いてしまいましたが、いかがでしたか?
これで皆さんの服に虫が食わなくなると、私の商売上がったり……でもないんでご安心下さい。

プロフィール
植木 睦子
性別/女性
趣味/カメラ・写真・修繕・作ること
自己紹介/ニット専門の修理屋をしています。
モノを作ることが好きで、修理屋という職業に就くようになりました。修理はとてもクリエイティブな作業です。今までとは違う価値をつけることができ、しかも仕上がったモノは世界にひとつだけのオリジナルになります。その喜びを広げたいと、思っています。
時々、お裁縫に関するちょっとしたコツもご紹介していきたいな~と思ってます。
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